一流投資家が学んでいる教養!お金の近現代史①

授業での歴史では、「その出来事により経済がどうなったか」という視点が出てくることが少ないですが、お金・経済の歴史を学ぶと、現在のビジネスシーンで役立ったり、投資のヒントになったりすることが多くあるものです。

そこで、今回は、現在の世界経済の基盤を作った近現代のお金の歴史に焦点をあててまとめてみました。

教養として知っておくと、意外なところで役立ったりしますから、ぜひ、最後まで御覧くださいね。

イギリス発の産業革命からスタート

経済という概念が明確になり、世界のお金の歴史が大きく動き出すのは、18世紀後半から19世紀前半にかけてイギリス本格化した「産業革命」からです。

産業革命により、紡績機や蒸気機関等ができ、工場での大量生産が可能になりました。それに伴い、工業化・都市化が進み、巨額資本が必要となる鉄道が普及し、その資金調達のために証券取引所が発達していきます。
証券取引所の発達は、人が移動できる距離に比例して伸びていったんですね。面白いです。

そして同時期となる1816年にイギリスでは、「金本位制」が始まっています。

金本位制とは?

金は世界中で共通の価値が認められていますが、持ち運びには限界があります。そこで、持っている金と同額の紙幣を発行すると決められたのが、金本位制です。イギリスを皮切りに、世界中で金本位制に移行する国が増えました。

金本位制により、通貨の価値が安定していきます。

通貨の価値の安定から自由貿易の活発化

世界各国で移行された金本位制により、通貨が安定し、為替リスクが激減しました。そのおかげで自由貿易が活発化します。

グローバリゼーションの拡大

グローバリゼーションとは、人・物・金が国という枠組みを超えてやり取りされ、地球規模で拡大することを指します。

現代も同じく、インターネットという19世紀の産業革命にも匹敵するインパクトのあるITの発展により、グローバリゼーションの拡大が進んでいます。
人・物・金が国家を超えるサービスが普及しやすい時代ともいえます。
仮想通貨等もグローバリゼーションを拡大させるツールですもんね。

グローバリゼーションによる二極化が進み、戦争に突入

そんな拡大路線のグローバリゼーション、世界が裕福になるのはいいことですが、その裏で、国と国の間でも人と人の間でも進んでいたのが二極化です。
これ、現代と似た状況ですよね。やはり、歴史は繰り返すのです。

二極化が生む、民衆の不満が第一次世界大戦へ

オーストリアの皇太子がセルビア民主主義者に暗殺されたことをきっかけに勃発したのが第一次世界大戦です。

ドイツ・オーストリア・イタリア VS イギリス・フランス・ロシアの構図で世界中を巻き込んだ戦争になりました。最終的には、イギリス・フランス・ロシアが勝利しますが、ヨーロッパが戦場となっていたため、戦後は敗戦国だけでなく、戦勝国の経済も下向きます。

これを考えると、地続きとなっているヨーロッパという地域は、歴史的にも、周りの国の経済状況が自国の経済に大きく影響するということですよね。EU連合を組むというのも理にかなっているんだなと考えさせられます。

第一次世界大戦の裏で普及した国債

第一次世界大戦は、各国で戦費が増大し、財源不足に陥ったため、多くの国で臨時国債を発行し、投資家に買ってもらうことで戦費を獲得しました。これまでも国債はあったものの、この戦争を機に普及していきます。

戦後、イギリスに代わって台頭するアメリカ

第一次大戦後、戦勝国となったイギリスですが財政は疲弊し、代わってアメリカが台頭していきます。
というのも、第一次世界大戦で発行された国債は、アメリカで出資者が募集されていたため、購入していたアメリカ人投資家たちが潤いました。戦後は、アメリカを中心とした好景気に湧き、覇権国家はイギリスからアメリカに移行していきます。

第一次世界大戦がなければ、覇権国家はイギリスのままだったかもしれませんね。

戦後、敗戦国ドイツに課せられた賠償が後の悲劇を生む・・・

アメリカが好景気に湧く一方で、ドイツには多額の戦後賠償が課せられ、領土も分断されました。そして、このときの禍根が第二次世界大戦に繋がっていくのです・・・

苦しんだ不満って、こうしてまた出口を求めて、違う悲劇を生むのは歴史の定石なのでしょうか。

1920年代の世界恐慌

第一次世界大戦後のアメリカは、かつてない好景気に沸きに沸いていました。自動車やラジオ、電話、映画などが普及し、都市化が進んでいきます。

株式投資も活発でしたが、1929年にウォール街で大暴落が起こり、バブルは崩壊、これを皮切りに世界恐慌が起こります。

そうして、時代は第二次世界大戦へ・・・

バブルが弾け、世界恐慌が起こった後、各国が、自国と植民地のみで貿易するブロック経済政策を採用したため、植民地が少なかった第一次世界大戦の敗戦国のドイツ・イタリアや日本の不満が高まります。

そうして、ドイツのポーランド侵攻をきっかけに第二次世界大戦へ入っていきます。

ドイツ・イタリア・日本の枢軸国vsアメリカ・ソ連・イギリスなどからなる連合国との戦争は、枢軸国側の領土拡大目標が起点になっていたのです。

日本の証券取引所は、戦争中も開いていた

日本の証券取引所は、戦争中も開き続けましたが、長崎に原爆が投下された以後は、休会が続き、そのまま終戦となりました。

お金の歴史はPart2に続きます・・・

ここまででも充分、いかに近現代史と経済は結びついているかがお分かりいただけたかと思いますが、ここから、更に現在の世界の金融市場が作られるまでを次回お届けしたいと思います!