行動経済学で読み解く投資初心者でも負けない投資法

社会現象や人の経済行動は、ときに合理性を欠いていて、これまでの経済学では読み解けない部分がありました。

人には感情があり、ときに非合理的な判断や行動をとってしまうものだからです。

たとえば、投資の場面でいうと、ポジション価格が下がると、損をしたくないという心理が増幅し、『もう少し時間が経てば上がるはず』という根拠のない予想に固執し、結果として損切りできないまま大損してしまう等がそれにあたります。

こうした合理性を欠くけれど、多くの人が陥ってしまう行動は、「行動経済学」で説明がつくといわれます。

「行動経済学」とは、これまでの経済学では説明がつかなかった非合理的な判断や行動について、心理学や社会学の要素を取り入れ、人間の心理・感情に焦点をあて、分析を行う経済学のことをいいます。

人間は、ある一定の法則にのっとって行動しているという、行動経済学を理解して投資を行えば、初心者でも感情にひっぱられず、負けない投資が可能となるかもしれません。

そこで、今回は、投資をする際には抑えておきたい行動経済学の軸となる考え方をご紹介します!

「現状維持バイアス」で見えなくなる本当の見通し

「現状維持バイアス」とは、変化によって得られるリターンよりも、それにより失う可能性のあるリスクに対して、過剰に反応してしまう心理傾向をいいます。

現状維持バイアスは、人間であれば誰もが持つ本能です。
今の平和な日本では、現状を維持しないと死ぬなんてことはないですが、太古の昔は、今の場所から離れて、まだ見ぬ土地に行くことは死の危険すら伴っていました。

それゆえ、人間は、できるだけ現状維持をし、変化を恐れる心理を本能として脳にプログラムしてきたのです。

この脳にプログラムされた現状維持バイアスが、投資に限らず、しばしば人の判断を誤らせ、明らかに現状を変えた方がメリットが多いときでも、変化を回避する選択をさせてしまいます。

あなたは、「今後も今のトレンドは変わらない」なんて、無意識に思い込んでしまっていませんか?

それは、現状維持バイアスかもしれません。

損切りできない心理をまねくプロスペクト理論

冒頭でご説明した「損切りできない心理」は、プロスペクト理論で分析できます。

人は、10万円もらえる喜びよりも、10万円損する辛さの方が、ずっと大きく感じるものです。損失を回避したいという心理のほうが、得をしたいという気持ちよりも感じやすい傾向にあるからです。

そのため、投資で価格が下がると、損をしたくないという気持ちが強くなるあまり、「もう少ししたら上がるはずだ」という根拠のない見通しをし、損切りできずに大損してしまうということが起こります。

また、自分のポジション価格が下がると、「ナンピン買い(買い増し)」したくなるのも、プロスペクト理論をベースにした行動の1つです。

本来であれば、実際の通貨価値(国の経済・政治状況などの信頼性)が、安いか高いか判断すべきところを、自分の買った価格と比較して高いか低いかで判断してしまい、自分が買った価格(参照値)よりも低くなると、安く感じて買い足したくなってしまうのです。

これを価格が下がった理由を見ようとせずに、参照値との比較だけで安く感じるというのが、プロスペクト理論にあたります。

相場感は広い視野で判断すべきところだというのは、誰もが理解しているところですが、ときに人はこうして非合理的な判断をあたかも、合理的に判断したように錯覚してしまいます。

歪んだ意思決定をしないためには?

それでは、こうして冷静さを欠いた判断をしないためには、どうしたらよいのでしょう。

頭では分かっていても、どうしても逃れることができないのが行動経済学のベースにある人間の本能です。

逃れることができないことをベースに打開策を考えるといいでしょう。

打開策①自分で売買タイミングを判断しない仕組みを作る!

そもそも、自分自身で売買タイミングを判断しない仕組みを作ってしまえば、感情にひっぱられる取引を行わずに済みます。

そういう意味でも、システムトレードは、非常に理に叶った勝てる投資方法といえますね。
その他、相場の変動に関わらず毎月一定金額を投資していく「ドル・コスト平均法」も仕組み化という意味でおすすめの方法です。

打開策②投資金額や投資判断のルール化

打開策①は、投資するというオペレーション自体をシステム化することで、感情抜きに投資する方法でしたが、打開策②は、判断をルール化することで、できる限り感情にひっぱられない投資を行う方法です。

運用枠を決めることで、価格が下がったときの意味のない『ナンピン買い』を避けることができますし、逆に上がり始めたときに買い足したくなる心理も避けることが可能です。
運用枠を設けることで、感情からくる行動に制限をかけられます。

まとめ

いかがでしたか。行動経済学の基礎を知っておくと、投資初心者の方も非合理的な心理にひっぱられる負けを回避することができます。まずは、感情にひっぱられない投資の仕組み化を目指しましょう。

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