株式投資ビギナーが抑えておきたい勝ち組企業を見つける方法

最近、NISAや確定拠出年金など税制が優遇される仕組みを利用して、投資信託を始める方も多くいます。これをご覧になられている方の中にも投資信託をしている方もいるかもしれませんね。

投資を行う際に税制の優遇があるNISAなどの投資信託を始めるハードルが低くなっている一方、株式を組み入れた投資信託や株式投資に対しては、「難しいもの」という先入観が拭えず、中々踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

多くの上場企業の中から何を基準に投資先を選んだらいいのか、国内がいいのか海外に目を向けるべきか等、選択肢が多い分、迷いも多くなりがちですよね。

そこで、今回は、プロが重要視する「ROE」という企業評価の切り口をご紹介します。

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企業を評価するROEというモノサシ

ROEとは、リターン・オン・エクイティの略で自己資本利益率といわれる財務指標の一つのことをいいます。

「当期純利益÷自己資本」もしくは「1株当たり利益÷1株当たり純資産」によって導き出され、いずれにせよ、企業の自己資本に占める純利益率を指します。

簡単に言うと、「企業が株主のお金で、どれくらい効率よく利益を上げることができたか」をはかる指標です
自分の大切なお金を投資するなら、同じ金額でより多くの利益を稼いでくれる企業に投資したいというのが、株主の本音でしょう。
このROEをモノサシにすることで、どの企業が自分のお金を有効活用してくれるのかが分かるのです。

日本企業のROEは、アメリカと比較して格段に低い??

アメリカでは、ROEが企業にとって重要な指標と位置づけられており、投資家からのプレッシャーもあり、企業経営においてROEは非常に優先項目とされています。そのため、代表的な株式指数であるS&P500指数に並んでいるアメリカ企業のROE平均は約20%と言われています。

対して、日本ではこれまでROEが指標として重視されてきていなかったため、10%に満たない企業がほとんどでしたが、経済のグローバル化が進む昨今、日本企業にも海外の株主が増えたことで海外投資家はもとより、日本国内の年金基金や投資家の間からもROE指標の向上へのプレッシャーが高まっています。

また、政府をあげて日本企業に国際競争力の強化を促しているという背景もあり、経済産業省が発表したレポートの中でも「ROE8%以上が最低限の目標数値」と記載がされていますが、実際は、ROE6%未満という企業が大多数を占めるというのが実態です。

ただし、10%以上を達成している上場企業1000社近くあり、以前に比べるとROE指数が高い企業も増えていることは確かです。

日本ではなぜROEが低いの?

日本企業でROEが低いのは、出た利益を内部留保として現金で溜め込んでいる傾向が強いからです。

成長のために設備投資や企業買収を行って資本の有効活用をしたり、株主に配当などで還元したりすることが、欧米企業と比較して少ないためとも言えます。

何かあったときに現金で溜め込んでおくほうが安心だ!というのが日本においては、企業でも家庭でも強い傾向であることがわかりますね。

ただし、それではグローバルな経済社会においては、通用しなくなっていますよということなのでしょう。

今後はさらに、ROEについて、株主に対する説明が求められるようになるでしょう。

株式投資において、自分自身で企業を選ぶ場合も、投資信託に組み入れられている企業をチェックする際も、「ROE」の高い企業かどうかを確認してみると、企業の背景が今までよりも見えてくるのではないでしょうか。

日本企業のROEをはかるモノサシ「JPX日経インデックス400」とは?

日本企業のROEをはかる指標として注目を浴びているのが、「JPX日経インデックス400」です。

これは、「日経平均株価」を出す日本経済新聞社と「TOPIX(東証株価指数)」を出す日本取引所グループがタッグを組み開始した新指数であり、3000社以上の東証上場企業から、財務内容や市場での流動性などの高い基準をクリアした400企業に絞り込まれたもので、毎年8月には入れ替えもあります。

東証一部、二部、マザーズ、JASDAQの各市場に上場している企業を対象に、時価総額、過去3年間のROEや営業利益のほか、社外取締役の選任や国際会計基準(IFRS:国際財務報告基準)の採用、英文での決算情報開示など包括的な要素を基準にしているため、

日経平均やTOPIXなどと比較し、企業の規模だけではなく財務内容や経営の状況を重視した信頼のおける指標として、国内外の投資家から注目されています。

自分で、財務内容や経営のクオリティが健全な企業を探すことは難しいですが、「JPX日経インデックス400」を使えば、それだけで絞り込めるので、とっても便利な指標と言えます。

また、自分自身で銘柄を選択する株式投資を行うときだけでなく、「JPX日経インデックス400」の誕生以来、多くの資産運用会社がこの指数を使って、投資信託を作っていますから、そういったものをチェックして投資信託での投資を行うのも一つですよ。

まとめ

株式投資も企業をはかる確かなモノサシを自分自身の中に持つと、難しいもの、怖いものと敬遠する必要がなくなります。

まずは、JPX日経インデックス400を参考に企業経営が健全な会社を探してみるものいいかもしれませんね。