投資1年目の教科書!マネーの歴史シリーズ〜日本のFX歴史〜

FX投資は、手軽で少額から始められるとあって急速に広がり、今や投資といえば、「外国為替取引=FX」と言われるくらい一般的な投資になりました。

最初は、FXには「怖い」とか「大きな借金を負担する羽目になる」等といったネガティブなイメージがつきまとっていたので、その当時の記憶がある世代からすると、感慨深いものがあるかもしれません。

そんなFXの歴史を今日はお送りしていきます。FX誕生の歴史を知り、さらにFX投資を楽しむきっかけになれば嬉しいです。

通貨が国同士で交換可能になり貿易が拡大した

<一流投資家が学んでいる教養!お金の近現代史①>の記事でもご紹介しましたが、18世紀後半にイギリスで産業革命が起こり、生産性が爆発的に上がったことをきっかけに工業化・都市化が進み、鉄道が発展していきました。

移動がたやすくできるようになれば、ものを動かして貿易を活発化させたいところですが、このころ、貿易の足かせになっていたのが、「通貨」です。
世界各地の通貨の価値が一定ではないので、どうしても為替リスクがつきまとっていました。
もちろん、世界共通の価値がある「金」もありましたが、持ち運びには限界があります。

そこで、敷かれたのが「金本位制」です。

持っている金と同額の紙幣を発行すると決められた金本位制により、通貨が安定し、急速に自由貿易が拡大していきました。

とはいえ、この頃は、通貨同士を交換するという考え方はなく、あくまでも貿易という実体経済を活性化するために通貨を等価交換していました。

通貨レートが変動相場へ移行

次に通貨に大きなインパクトがもたらされたのは、第二次世界大戦後です。
<一流投資家が学んでいる教養!お金の近現代史②>にもあるように、1944年のブレトンウッズ体制の制定によりアメリカドルを基軸とした固定相場制が敷かれ、ドル円は1ドル360円に固定されていました。

ただ、国の経済状況は、それぞれ変化していきますから、次第に経済の実態と通貨価値が合わずミスマッチが起こるという問題が発生してきます。

そして1971年ニクソンショックによって、金本位制が終了し、経済実態に即してドル円も1ドル308円にまで切り下げられました。

ただ、折しも高度経済成長期真っ只中にある日本の成長スピードは欧米諸国の倍以上でしたから、1ドル308円の固定相場制も維持することはできず、結果、変動相場制に移行することになります。

ここで始めて、通貨同士の取引から利益を出すという今の為替市場の考え方が生まれました。

これまでは、通貨同士を等価交換したとしても、変動ではなく常に同じ固定相場ですから、いつ取引したとしても、利益が出ることはありませんでした。

変動相場制が取られているからこそ、FX投資が可能だということですね。ここで、FX投資までの礎が築かれました。

とはいえ、まだ時は、1970年代。
FXが生まれるのはまだもう少し先です。

FX投資が生まれた!

1990年代にアメリカでFX取引が生まれました。
しかし、インターネットが普及していなかったため、現在のFXのイメージとは程遠い店頭取引が基本でした。

正直、FX取引の大きな人気理由の1つである手軽さが全くない状態・・・当然、人気投資にはなれず、FX取引を行っている人は多くありませんでした。

そして、アメリカから遅れを取ること数年。
1998年に外為法が改正され、個人や一般企業でも為替取引が認められるようになると、日本でもFX商品が販売されるようになります。

が、当時は、口座開設の条件が厳しかったり、取引手段は電話注文だったりと、アメリカ同様、日本でも人気を得ることはありませんでした。

インターネットの普及とともに人気が爆発的に上がった2000年代

2000年以降は、インターネットの普及をきっかけに利便性や手軽さといったFXの良さが浸透していき、爆発的に普及していきます。

大きく利益を得る投資家が増え、不労所得でボロ儲けした人やデイトレーダーがマスコミにも取り上げられ知名度も人気も定着していきました。

また、2005年ごろから金融庁の規制対象となり、業界の基盤やルールが確立されたことで、株と並ぶ投資商品とみられるようになります。

レバレッジ500倍から最大25倍へ

株とならぶ投資商品として注目を集めながらも、FXにはギャンブルというイメージが色濃くつきまといました。

その最も大きな理由は、当時のレバレッジ。
その数字は、なんと500倍!!!

少額で大きく勝てる反面、負ければ、全財産失うどころか借金を背負うなんてことも珍しくなく、社会問題となっていきます。

そして、段階的な規制を経て、レバレッジは最大25倍までという現在の形に落ち着きました。
ただし、今後さらにレバレッジに規制をかけていく動きがあり、2018年中には改正案がまとまるだろうという見通しですから、注目していきたいですね。

まとめ 

紆余曲折を経て、現在の形に落ち着いてきたFX。
しかし、近い未来に起こることが予想されるレバレッジの規制以外にも、別のルールが加えられたりと変わっていく可能性はあります。

ルールや法律が改正されるタイミングで大きなトレンドが発生したり、利益が生まれたりするのは、どんな歴史にも共通しています。

歴史は繰り返すといいますから、投資の教科書としても歴史を学んでおくと役に立ったりします。ぜひ、FXの歴史もあなたの投資の教養に加えておいてくださいね!